おばちゃん生徒との対話(2)

2013.09.07 04:00|みずかレッスン
私にはまだおばちゃん生徒がおりまして(笑)。

目が大きくてかわいらしい典型的なオランダ美人のおばちゃん。でも気概はまるでバッファローか闘牛(爆)。
私は時々、脳内で、自分はレッスン中に赤い布でもちらつかせているのだろうか?と疑いたくなることもしばしば。

彼女も「みずかのレッスン、好きよー^^」と言ってくれます。昨日も言ってくれました♪


彼女の場合は、前記のおばちゃんとは違うプロブレムがありまして、彼女は「自分が許せない人」なのです。
何度もミスをする自分が許せない。何度練習してもできない部分がある自分が許せない。
みずかが教えてくれてることが翌週できていないのが許せない。とにかく自分が許せない。

そして私は「あー太るなーこりゃ太るなーやばいなーまいったなあーえへへへ~」と言いながら、
おいちぃ~うんま~い♪と、いちごアイスを小鉢に山盛りにして食べる自分がちょっと許せない(笑)。


ま、それはさておき


この許せないおばけ(?)なおばちゃんは、以前、レッスンの最中いらいらいらいらしていました。
私は怒ってもいない、叱ってもいない、何も注意もしてない、まだ何も言ってない、なのに。
ひとりで終始いらいらいらいらいらいらいらいら 





ららららーい♪





「なんで弾けないの?もう、なんで??」

と、いらいらいらいらいらいらいらいら自分を責め続ける。
(そんなにいらいらし続けるなら、いっそのこと「ライライ」に変更して楽しくなってしまえばいいものを)


びっくりします。こちらが。すごいなそのいらいらっぷりは、、、。

・・・と、数ヶ月前までずっとこんな感じでした。

そこで私は、その時の彼女の気持ちや抱えてきたものを汲み取って、
対話をしながら冷静さを取り戻してあげるのです。

私はピアノの先生で、あなたのサポートをする立場の人間で、味方で、
決して敵や裁判官ではないということを、穏やかに穏やか~~~にそばで寄り添って話すのです。

冷静さを失っては何も落ち着いて見られませんし、聞けませんからね。



でもねえ・・・だからこそ、彼女は私のいい鏡だなあと思うわけですよ^^;。

私もごくたま~~~に冷静さを欠いて、

「ちっきしょー!なんでまだここがうまく弾けないんだああぁぁ@@!?このこのこのぉーっ!!」

って練習中にむきゃああぁぁぁぁー!ってキレたりしますから(最近それもめっきり減りましたけどねん)。


それだけでなく、彼女にそう話ながらも、いまだに私はしばしば自分を責めます。
自分のここがだめだ、あれもだめだ、こんなじゃ恥ずかしい、、、などと。

だから、彼女がイライラしてしまう気持ちはよーーーーーくわかります(汗)。
よーく分かるからこそ、実はこれ・・・教えるとなると前記のおばちゃんよりエネルギーが必要になります。


なぜなら、自分の中に、彼女を自分の一部として見い出してしまったからです。
自分にもこんなとこがある、、、それをまず認めなければいけない。

自分は自分自身にどうアドバイスする?どう解決に導く?

そこからスタートするのです。

「ああ、私にはこういうところが確かにあるなあ・・・自分まだまだだなぁ~」

そこからスタートするのです。


だからこそ、<教えることは 学ぶことだ>と、私は強く思うわけです。
演奏のお仕事も楽しいですが、生徒たちと共に学び育っていくことができる教育は本当に楽しい♪


彼女はこの数ヶ月で、顔つきも話すトーンもだーーーいぶ穏やかになりました。すっかりオランダの美熟女ですw。
自分にも自信が出てきたようで、ピアノを弾くのが楽しいし、家族が横で聞いててもびくびくしなくなったといいます。

今年に入ってから毎回のようにうれしい報告をしてくれます。あれもできた、これもできたと。


そして彼女は言います。


「みずか、私ね、みずかについてから、もっと自分を労わってねぎらってあげなきゃいけないなって思うようになって、
 ミスをしても自分を責めなくなったのよ。自分を応援できるようになったの。みずかがレッスン中に、ミスしていいよ、
 どんどんしていいよ、って言ってくれるから。それなのに私だけがだめだって許さないのは苦しくなるよって教えて
 くれたから。

 海外に住んでる娘にね、録音をスカイプで聴かせるとね、毎回、ママうまくなってる!って言ってくれるのよ!
 そんなこと今まで一度もなくて、前は娘から、何でそんなのもできないの?って言われてますます自信失ったり
 自己嫌悪になったりして・・・。それが今は娘に褒めてもらえる。こんなうれしいことはないわ!

 ちょっとミスしても、自分が弾きたい曲を弾けてるって、幸せなことだものね!」



おおおお~~~(拍手)!!

なんという進歩!そうだよそうだよ!!しかも娘さんから褒めてもらえるなんてどんだけ進歩したのっ!!
わーいわーい!!

・・・と、私は彼女と一緒に全力で喜ぶんです。本当にうれしいから^^。



レッスンが終わって、足取りも軽く、笑顔で帰る彼女たちの背中を見送りながら、みずかせんせいは思うのです。


生徒ひとりひとりの、その人らしさを認めて、受け入れてあげることの大切さを。

それぞれの生徒(とくに大人の生徒)がもつ心の傷を、レッスンでピアノを教えながら
同時に彼ら彼女らの心を癒していくことの必要性を。

みんなに音楽を楽しく学ぶ自由と権利があることを。






テーマ:楽しく生きる
ジャンル:ライフ

タグ:遠藤瑞香 レッスン ピアノ 大人 生徒 先生 イライラ

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プロフィール

☆Mizuka☆

Author:☆Mizuka☆


ピアニスト・ピアノ講師
おんがくのせんせい

「にんげん」が大好きです。



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義理人情に厚い群馬県
桐生市生まれ、みどり市育ち。
大間々中学校→
桐生女子高校英語科→
新潟大学教育学部→
新潟大学大学院→
デンハーグ王立音楽院→

毎日が、今の自分をさらに
自分らしくしていくための
修行になってます。

今までいろーんなことを
書いてきましたけども、
これからもますます
私らしく生きながら、
日々思うこと考えることを
綴っていこうと思います。

ピアノの教育についても
独自のセンスでスパッと
斬っちゃいますよ(笑)。

コンサート情報


4月16日(日)
松濤サロンコンサート

5月28日(日)
ガラコンサート

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